渡辺諒センセの講座で予習した
フレンチ・ミュージカル
『ノートルダム・ド・パリ』
を 観に行ってきました。
ヒカリエに ちょっと早めに 着いたので
8Fの 展示あれこれを 見てまいりました。
トム・サックス展『STORE』、
『瀬戸内国際芸術祭2013 開幕直前展』、
山形県(?)の展示と物産、
いろんな県の特産品の販売などなど・・・。
全部 無料で いい感じです。
さて 『ノートルダム・ド・パリ』。
物販の ステンドグラス風しおり が かわいいので
買ってしまいました。
↑あれ?男肉のバッチが 鐘に・・・
「♪女は 海~」
みたいな 曲で
はじまる 『ノートルダム・ド・パリ』。
ダンサー
シンガー(兼 主要人物)
が 別途確保 されており
(これに関しては 演出家さまが
「歌って 踊れる人が いないから」という フレンチ・ギャグを かましたとか かまさないとか。。。)
随所 随所の
上半身裸の 全力ダンサーが
どう見ても 男肉!
「『男肉・ド・パリ』
だろ
コレ!」
↑出すのを思いとどまった アンケート
(おとといの男肉後遺症・・・男肉の du は 正確には デュ の発音だけどね)
カーテンコールは、撮影可でした。
全編 撮影可にすると もっと 男肉っぽいYO!
(曲も 女子十二楽坊みたいな「世界にひとつだけの花」で!)
こう見ると
心なしか カジモドの 服が
もこもこと Jさま に 見える・・・。
そして
クソメンうぉ~か~ エスメラルダ
の 悲恋。。
フロロ=どクソメン
フェビュス=どクソメン
に 好かれたせいで とんだ目に遭う・・・
フレンチ クソメン
ミュージカル
と 言っても 過言ではありません。
原作では フロロ、フェビュスに加え
エスメラルダの名目上の夫・・・エスメラルダが夫にしてあげたから命が助かった
グランゴワールが
エスメラルダの飼ってる山羊のことを 愛してしまい
山羊とかけおち
してしまい、
しかも グランゴワールが かけおちの瞬間に
フロロに エスメラルダを引き渡し
エスメラルダは山羊を失うとともに フロロと2人きりになってしまい
身の危険が・・・
お情けをかけてやった グランゴワール、
とんだ 裏切り者!
というわけで
グランゴワールも どクソメン
です。
ノートルダム・どクソメン・パリ
です。
山羊の くだりは
ミュージカルにしたとき
外国に 売り込みにくくて(ツアーを やりにくくて)
カットしたんでしょうね。。。
(山羊と人間が、ってのも 国によっては倫理的にアレなのか?)
※原作の
エスメラルダとカジモドは とりかえっこだった、とか
エスメラルダが一瞬 預けられた 修道女が エスメラルダの母だった
などの エピソードも 多分ややこしいので 割愛。
ご主人さまが
「これ、ちょっと前の劇団唐組でやってほしい」
と
クソメン3人衆は
フロロ=鳥山さま
フェビュス=丸山さま
グランゴワール=唐さま
を 脳内唐組キャストにしていますが
とくに
フロロ(鳥山)、司教なのに
あの パーソナリティ。
カナダでは 『レ・ミゼラブル』の
ジャン・バルジャン
を やっている俳優さんだそうですが
今上映している映画『レ・ミゼラブル』の司教さまは
昔 ジャン・バルジャンをやっていた人
なので
まさか この役者さんも そのうち こっちの いい司教役
を やるのでしょうか。
今回の フロロ司教、
「♪アー~~~
私は 司教だ」
と エスメラルダを愛してしまった苦悩を 歌っていましたが
この
♪ア~~~
のところが 裏声で
うっとり 歌っていて
上手くて イラつく・・・。
「オレの寝床か、
絞首台か、
DOCCHI?!」
と 薄汚い 問い詰めをして
あっさり
死
を 選ばれてしまう フロロ・・・
オメーに抱かれるくらいなら
死んだ方が マシ
的な・・・。
(辞世の句:フロロとは 死んでも結婚 したくない)
まあ、エスメラルダも無防備で
往来で 歌ったり
寝ころがったり
足を洗ったり
それを フードをかぶった フロロが
こっそり 見てて(うしろに ぼや~~っと居る)
この図 超笑いました。
フロロの あの
歌舞伎的というか
唐組的というか
プロレス的というか
見て すぐ わかる
「悪役」メイク、
とんがった フード、
デビルっぽい 翼(そでのデザイン)、
悪魔や!
メイク、フード、デビル翼の 「悪魔3点セット」 そろってる!!
そんな フロロが
最後 カジモドに 突き落とされて
まるで
『パニックフェイス』で ハライチ澤部さまをだましていた 中山ヒデちゃんばりに
階段落ちしますが
フロロの 階段落ち、
小さい窓からなので
多分 後ろの人は見えない・・・。
この感じ、『JUST FOR LAUGHTS』を生んだ ケベックギャグ
でしょうか・・・。
エスメラルダが 恋をする
この物語 最大のクソメン
フェビュス(丸山)も
名前の意味が
「太陽」
なので (日本でやるときは 杉浦太陽さまかな!)
シャイニング ハンサム ソルジャー
とか
シャイニング スター
とか
シャイニング マン
とか 歌われており(しかも カジモドが そう歌わされている。かわいそう。。。)
「太陽」だからって
シャイニングの形容詞を ほしいままに していました。
な~にが
シャイニング ハンサム ソルジャー
だよ! カッコいいな、オイ!
こいつが
「♪オレを好きな女
オレが好きな女
あ~~
引き裂かれる~」
と とんだ歌詞を 歌うシーン、
うしろに
インカクさまみたいな 海パン一丁の 男たちを したがえて
しかも その男たちも 苦悩の表情。
↑参考資料:こんな感じのインカクさまが4~5人 恋の苦悶の表情
こんなムカ歌に こんな感情移入して・・・。
こいつ、エスメラルダに 手を出したことが
婚約者に バレたとき
「あいつ 魔女 だよ
魔法をかけられて
昼も夜もわかんなくなっちゃった」
と 何度も 通用しない言い訳を重ねており
婚約者
「私を愛しているなら
エスメラルダを絞首刑にして」
なに この会話
こわ~~~~い
(この役は 太陽さまの妻・辻ちゃん エスメラルダは かごちゃん だね!)
カジモドも
純粋 だけど
いくら 育ててくれた 司教の命令でも
エスメラルダを誘拐して
(しかし エスメラルダは 友だちとして
誘拐者を許してくれているのは なぜなのでしょう。
なんか 時々 話が ふっと 飛んでいる気が・・・)
原作では
「発掘された
エスメラルダの死体には
誰だかわからないが いびつな骨の死体が
からまっていた」
と
なんか 「骨まで愛して!」的に
美談みたいに なっちゃってるけど
別に エスメラルダは カジモドのこと
好きじゃないんだよね?
好きでもないのに カジモドが 重なってきて・・・。
カジモド、
純粋 ってことになってるけど
比較的 クソメンじゃない
くらいの くくりな気がします。
ヴィクトル・ユゴーの描く 主人公の善人
って いまいち 善人じゃないというか
『レ・ミゼラブル』の ジャン・バルジャンも
お情けをかけてくれた司教さまのところから
銀のしょく台など 盗んで
警察に つかまったとき
また 司教さまに お情けをかけてもらって 再度刑務所に行かずに済んだのに
「恥ずかしい!
顔から 火が 出そうだ」
と 言いつつ
しょく台を 返さなかったり
(「これを使って 正しい人になりなさい」
と言われても
ふつう お言葉に甘えず
「いえいえ 警察にひきわたさないでいただいただけで十分です」と 辞退しろよ!)
ジャベールに
「必ず 戻る」
「誓う!」
とか 約束したわりに
戻ってこない
など
微妙に クソメン
なんですよね・・・。
ここもまた 唐組っぽさ が ありますが。
ご主人さまが
最後 紅テントばりに うしろが開いて
エスメラルダとカジモドが 粉になって 舞い散る
という 唐組的ラストを 希望していましたが
そうでもしないと この話
昇華しないですね!
ところで、なぜ この話のタイトルは
ノートルダム・ド・パリ
なのか、
観ていて わたくしなりに
3つ 理由がわかりました。
(間違っていたら ごめんあそばせ)
●エスメラルダが
出てくる男 出てくる男に 愛されているので
「パリの 私たちの貴婦人」=エスメラルダ
(流浪の民ながらパリを故郷とするエスメラルダ。
フロロの歌にも「パリの街にエスメラルダがいないと 寂しい」
という歌詞もあり)
●ノートルダム(私たちの貴婦人)は
基本、
聖母(マリアさま)のことを
指すのですが
鐘つきのカジモドが 大切にしている
大・中・小 3つの鐘が マリアという名前で
いつも 他人のために 祝福の鐘をならしている。
その 鐘の音が パリに響いていたり
カジモドが恋に病むと 3日間 鳴らなかったり。
この鐘こそが パリの象徴であるとともに
この物語の主人公 カジモドの心の象徴。
高いところに住んでいて 祝福や 時を知らせる、
カジモドは まるで ヒューゴみたいですね。
●ノートルダム、って
ノストラダムス の 発音と 限りなく近いので
フロロによって
「ノストラダムス(ノートルダム)の予言で
2000年には この世は ほろびる」と 歌われているけれども
さらに「聖書が教会を滅ぼす」とも 歌っていて
これは ちょうど 印刷技術が 出てきて
聖書のために印刷技術は発達したけれども
教会に行かなくても神の言葉(言葉は神)が届き
その信仰で天国にいける
ということになってしまって 聖書が教会を滅ぼした
って 意味と思われるので
(まあ確かに フロロの言葉なんかより
聖書のほうが 正確に 神の言葉
なんじゃないか?)
パリの象徴である大教会 ノートルダム聖堂が
フロロの命令によって 聖域を踏みにじられ 建物が崩壊する
フロロのひどい人格によって 中身も崩壊する
みたいな感じでしょうか?
いやはや・・・
クソメンは 世界を 滅ぼします
ね!
※『ノートルダム・ド・パリ』の解説は
REALTOKYOの
うにたも みいち氏の文章が 詳しいです
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
WEBサイト REALTOKYO
STAGE欄に
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(ブルー&スカイさま、稽古場に弁当受注の用紙を設置していると
twitterで発見・・・まだ演劇弁当屋の夢を捨てていないYO!)
●オイスターズ『ドレミの歌』NEW!
●『VOCA PEOPLE』
●ゲキ×シネ『髑髏城の七人』
CINEMA欄に
●『レ・ミゼラブル』
●『私の奴隷になりなさい』
のリコメンド 掲載中です。
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ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』@シアターオーブ
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