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Channel: 14歳と●●●ヶ月 別館【ヨコウチ会長】
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ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場『ルル』@東京芸術劇場プレイハウス内特設ステージ

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「これほど刺激的で残酷な『ルル』が
今まであっただろうか?」
という挑発的な言葉が踊り ブルー系の写真で統一されたカットの 超カッコいいチラシや 
いかした 紹介映像


“ドイツの劇作家フランク・ヴェデキントの傑作『地霊』(1895年)と『パンドラの箱』(1904年)の二部作を1つの作品としてまとめた作品が『ルル』”
ということで 
ずっと楽しみにしていた
ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場『ルル』を
観に行ってきました。
ルーマニアから来て 6500円は 良心的な値段!

池袋に早く着きすぎてしまったので
開演前に プロント
にて 一度食べてみたかった
鉄板ナポリタンを 食べたり
ケーキや珈琲で 一服。

開演を待つ間
ツイッターにて オポスマニア 通称 オポサーの方々と
『大長編
オジキのピーターパン』
(「新しいピーターパン、オジキに似ている」という オポサーMさまの
書き込みから、妄想劇開始。「フック船長は石田さま」「舞台美術は工場長」
「ティンカーベルの瀕死=男肉復活」「『ここがネバーランドか~』と言う時だけ 中川さまがピーターパン」「最後は宇宙へ」)

の 妄想を していたので あっという間
でした。


さて 本編。
特設劇場とはいえ
広くてすてきな座席じゃないか

東京芸術劇場 プレイハウスのイス
で 観れるものと 思っていたら

狭い
硬い
イス・・・。

通路も狭い。。。。足がつらい。。。出入りがつらい。。。
あと「定時に来てくださった方には申し訳ありませんが」と言っているとはいえ
遅刻者のために 詰めさせるのも、なんだかねえ。。。
確かに途中入場できないくらい狭い通路で 足を入れるのがやっととはいえ
通路際の開放感と、この 狭い通路の中で観るのは、
快適さが全然違うというのに。。。
なぜ遅刻者がいい環境で観るのだ!?


陪審員室、理系の解剖学教室のような
馬蹄形の客席の組み方は
見た目は 面白いけど・・・
舞台至近に席をつくる=ライトが近い=暑い
なので

あ。。。
狭くて暑い座席じゃないか!
(ライトの暑い中、お芝居をする役者さんを 尊敬します・・・)

休憩で 目の前に座っていた5人くらい帰ってこなかったし、
休憩中は 芸劇の普通のイスに座って、何人か ぐったりして
やっぱり「狭い」「暑い」「苦しい」と 言っていました。

荷物を置くところもないから 劇場側からクローク推奨なのですが、
クロークも混んでいる。。。 不快プロデュース 不快。。。
こうするんだったら もうひとつ
特設クロークを作るべきなのでは・・・。

(混むのは予想できるのでは・・・)
雰囲気ばかりで、客の受け入れ態勢が整っていない
形ばかりの「変わってる感」を感じてしまいました。

そして、
イヤホンガイドの 熱量の低さは
何なんですかね・・・。

まあ、感情入れられてもおかしなことになるから
こういうことになったんだろうけど、

ずっと女性の声だけだから 聞き分けにくいこと
この上ない。

せめて男性の声は男性がやってほしいです。

テンポも・・・
もっと 締められるんじゃないでしょうか。
(客席の構造上、目の前の客の様子がよく見えるのですが、
時計見ている人が続出していたので、私だけの感想じゃないと思う。)

なにせ、暑いし、空気が薄いので
ちょっとダレると、ほんとうにつらい。

これって金曜日だけの現象ですか?
あのPVは カッコよすぎる編集の気がする。
予告職人というか・・・。
こんな感じの編集でやってくれたら しゃきしゃきいけたのに。


というより、もしかしたら イヤホンのせいもあるかも・・・。
間合い とか
どうしても、本当の声と イヤホンと微妙にずれる
から
静寂の一瞬にイヤホンが入ってくる
とかが
劇の「雰囲気」を少しずつ壊していたようにも感じてしまいます。

イヤホンガイド大好き、歌舞伎では借りる派のわたくしですが
今回に関しては
イヤホンガイド、
いらないな・・・。


一瞬 イヤホンが耳からはずれてしまったのですが
その時が一番面白かったです。

でも、話がわからなくなるのでは、と やっぱりイヤホンを
してしまったのですが
(ルルが売春するときだけ わかりやすい英語で イヤホン聞かずに
すみましたが、やっぱり生声のほうがいいな、とその時も思いました。)


話を追うより
感性だけで観たほうがよかった!


もっと 心から
センセーショナルでショッキングだなあ!
と 震える作品かと 思ったのですがね、、、。
耳からの情報って大事・・・。

ご主人さまが 
「観る前に映画で予習すれば」って 言ってたのに・・・
ちゃんとすればよかった。。。


あの ずっと同じテンポの 緩急のないイヤホン
ちんたらした印象で 長さを感じさせてしまうんだなぁ。。。
かといって 字幕では 目が散ってしまうし
難しいところです。

つまらなかった というわけでは もちろん なくって
(仮につまらなくても のださまがつれてきた という点で 
つまんないのはバカだからだ みたいな感じで 言いにくいけどね・・・)

ただ つくづく
生理的な観る環境って大事ですね、と思います。
せっかくルーマニアから来たのに、ちゃんと観たいじゃないですか。

べつに 劇場は がまんくらべの場ではなく
「いいお芝居をやってるから 暑い・狭い・空気薄いは
がまんできる人が偉い」って わけじゃない。

私たちだって生き物、
実際 気持ち悪くなったら 生理が勝り、どうしようもできないのです。
観る環境って大事ですね・・・。

ルルが最初 ビニールに入って出てくるところの かっこよさ、
おっぱいを回したらライトがつく、という下衆なシーン、
ばらまかれる 草のにおい、
雨漏りの音、
は 感じられるから 良かったんですが・・・。

そういえば、最初のほう、
ルルが パンツを脱いだあと
「何もつけてない」と いいつつ
パンツが すけてる・・・

パンツはいてるじゃないか!
コラーーー!!!


終演後は かなり体力を消耗したので
(あの環境で 休憩込み 2時間40分)
池袋の 梅蘭 にて
ザーサイ牛肉チャーハン、
梅蘭焼きそば、
紹興酒、
ジャスミン茶
で 体力回復 させました。

劇場を出たときの空気のおいしさ・・・
ルルといっしょに 逃亡していたような 息苦しさからも
解放されたのでした。

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twitterで発見・・・まだ演劇弁当屋の夢を捨てていないYO!)
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