月影番外地『くじけまみれ』を 観に行って
きました。
ご主人さまが
「ぼくは 当日券の自由席で観たんですが
自由席が おすすめですよ」
と 言うので 自由席を狙ったんですが
土曜日の夜、当日券は、私が行ったときは
一番後ろの 指定席しか なかったです。
でも 取れて よかった!
ああ、
「環八 という名の ガンジス河
を・・・」
という
状況劇場的 場所説明ゼリフ!
もう、ここからして
唐十郎的世界
の パロディ!
(さすがわ 唐十郎さまに心酔する ピチチ福原さま作、
唐十郎さまの薫陶を受けた 木野花さま演出ね~)
しかも 高田聖子さまの 役名が
鳥山麻子。
そして オープニングで 土下座している
社長が
唐組で言うなら 鳥山さま(現在は退団?)
みたいな 役柄で
あれ?
どっち が 鳥山?
あれ、
どっち も 鳥山!
と 混乱!
丸山厚人さまが 出ているから
よけいに 唐組感
が ありますね!
猫大好き、蜜 の 植田裕一さま
(あいさつの練習をする コンビニの店員役も 良かったデス!)
が
クレームと自己紹介を 一緒に 言いながら
「壁がうすいから アンタの愚痴が 聞こえてくる。
こういうアパートは 学生が 1度更新したら 出て行く
ようなところだ。
ちなみに俺は
7年浪人しているから
まだ 住む権利がある」
とか、
高田聖子さまの役柄が
「5歳・独身
20年間 ティッシュ配りをするも
8割の人に 受け取って もらえません
とか、
もう なんていうか 哀しい・・・。
そして
政岡たいし様 演じる ティッシュ配り会社の社長が
「ハラスメントでも するか~」
と 高田さまの 衣服を ぺろり ぺろりと 剥ぐと
高田さまの背中にびっしり
サロンパスが!
哀しい・・・。
上のものには こびへつらい
下のものには つらくあたる
たいし社長、
常に 自分より 上か下か
自分が土下座するに値するのか
(今後 仕事しないなら クレームが来ても 土下座もったいなくて したくない
たいし社長!)、
高田さまを 自分より 下
と 見くびって 結婚ハラスメントを 強要したり、
高田さま、
彼女の心だけを揺さぶる海賊放送をする 厚人さまと 出会って
ウキウキ 生き生き しはじめて
部屋での愚痴がなくなったことで
初めて「あの愚痴が聞こえるのが 人生に必要だった」と気付き
生きるハリをなくした 植田さまに
たいし社長が
高田さまに 乞食みたいなことを させることを ご提案、
しかも 植田さまに
「1ヶ月 3万円だ
その価値はあるはずだ
だっておまえは 気付いてしまったはずだ
自分より下の人間がいることの心地よさに」
みたいな ことを言って
金を要求。。。
そして その仕事を 受け入れ
駅前で 乞食をする 高田さまに
通行人が
お金を 放り投げて
「拾うとこ 見せてくれませんか」
!
あちらからも こちらからも
チャリーン
チャリーン
と いう音のなか 拾う 高田さまのバックに
流れる モロ唐組 な 音楽・・・!
(さすがわm
この戯曲は、状況劇場劇中歌 四角いジャングル を 聴きながら書いた
という だけ あります!)
それを 救出するべく
ポニーに乗って (唐さま最新作『木馬の鼻』も まっつぁお!)
「遅くなりました~~~」
と 世界一 カッコよく 出てきてくださる 厚人さまッ
キャー 王子さま!!
ここ
「あつんどッ」
って 叫びたかった~~~~ッ
そして、
どうしてあんなことを受け入れたのか
と 怒る 厚人さまに
高田さま
「だって あの社長は 北区のほとんどのティッシュ配りを
牛耳ってるんですよ。
あそこをやめたら、私、路頭に迷ってしまいます」
厚人さま
「麻子さん、仕事って
ティッシュ配りだけじゃあ ないんですよ」
高田さま
「えっ・・・・・・」
なにかしら この 法隆寺を追われた感でいっぱいの 高田さまの 暗い驚き!
その後 桃源郷を求めて
西川口(ニシカ ワグ~チ)に 行ってしまう
たいし社長、(あれ、テニスコートコミックでも この地名が・・・)
歌舞伎メイクしたり
かの地では ほかほかした かっこうしたり、
ルールがよくわかんない 相撲を とったり、
厚人さまも 荒川が 荒れたあと
かの地に行ったとき
「わ~ 見渡す限り
ラベンダーと 六花亭が」
と すすきの的看板と 北海道的な雰囲気に 魅了されていり、
他にも 細かく
面白い場面や セリフの 応酬。
「ダイヤモンド☆ユカイさんみたいになりたくって東京に出てきたのに・・・!」
「浮間舟渡の写真館で ヌードを撮りました」
厚人さまの 海賊放送ラジオは
「聴いてください、
おおぐろまき『ら・ら・ら』」
(ラジオで実際流れるのは ながぶちつよし様『とんぼ』
しかも 厚人さまが 朗々と
♪ら~~ら~~ら~~ら~~らら~
ららららら~~
ららら~らららら~ららららら~~
って・・・!)
厚人さまが ひいている ポニーが
脱走して
その ポニーに にんじんをやろうとして フェイントで人間がかじったときの
ポニーの
「えっ(シュン・・・)」
という さびしそうな 顔、
(スゴイかわいい。ここの場面、一番 好き!)
高田さまの さびしさ満載の『おさびしやま』の 歌。。。
ああ、
この 状況劇場&唐組 唐十郎的 +
ピチチ福原さま的世界の 融合!
この そこはかとない アングラ感、
「なんで 最後
後ろが 開かないんだ」
と ご主人さまが おっしゃっていた
けど、
まさに、最後 スズナリの後ろ 開けてほしかった
よね!
終演後、スズナリの下で 厚人さまが
「ありがとうございました!」と
いい声で お見送り してくださるのが
また テント感いっぱいで・・・
しびれました!!
厚人さまの あの カリスマ性!
やっぱ『Bloody Bloody Andrew Jackson』やって
ほしいわぁ~~~
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月影番外地『くじけまみれ』@下北沢ザ・スズナリ
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